20 12 ポンプのエア抜きについて 作動油の交換時や、作動油が不足してポンプがエアを吸った場合は、ポンプ内にエアが混入して昇圧しなくなったり、脈動が発生します。このような場合は、下記により呼び油を入れてエア抜きを行ってください。 (1) モータを停止し、方向制御弁を中央位置にしてください。 (2) ポンプ取付板上面の注油口プラグ(R3/4)、エア抜きプラグ(R1/8)をはずしてください。 (3) 注油口に約1.5Lの作動油を入れてください。 (4) 注油口プラグ、エア抜きプラグにテープシールを巻いて取り付けてください。 (5) 高圧安全弁部ロックナットを緩め、ハンドルを反時計方向に廻し緩めてください。 (6) 吐出口の高圧ホース(または継手)をはずし、六角穴付きプラグを取り付けてください。 (7) 押ボタンスイッチにより10回位起動、停止を繰り返し、モータをインチング作動してください。このとき、モータが完全に停止してから起動するところがポイントです。 (8) 圧力スイッチの設定を75MPaにしてください。 (9) モータを起動してください。 (10) 方向制御弁を加圧可能なポート側に切換えてください。 (11) 圧力スイッチの表示を見ながら高圧安全弁部ハンドルを時計方向に徐々に廻して圧力を上昇させ、使用する圧力より3~5MPa高く設定してください。 (12) 方向制御弁を切換えて2~3回昇圧させ、圧力上昇が順調であれば、エア抜きは完了です。圧力が脈動する場合はエアが抜けていないので、再度ハンドルを緩めて(7)以降を行ってください。 (13) 圧力スイッチを使用する圧力に設定し直してください。 (14) 吐出口のプラグをはずし、高圧ホース(または継手)を接続してください。 (15) 高圧安全弁部ロックナットを締めてください。 ※ 圧力スイッチは高圧安全弁の設定より必ず3~5MPa低く設定し、安全弁が連続作動しないようにしてください。 ※ 六角穴付きプラグおよび高圧ホースの管用テーパねじ部には、必ずテープシールを巻いてねじ込んでください。ページ9「テープシールの巻き方」参照。 注油口 高圧安全弁 エア抜きプラグ ハンドル ロックナット 警告 本機の最高使用圧力は70MPaです。安全装置としての高圧安全弁は、出荷時72MPaに調整してありますので絶対これ以上に調整しないでください。なお、圧力スイッチは70MPa以下でご使用ください。 警告 最高使用圧力70MPa未満の油圧機器をご使用の場合は、油圧機器の耐圧以下に高圧安全弁および圧力スイッチの設定を下げてご使用ください。下げないと機器が破損します。
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